ライフスタイル起業はベンチャーなのか?

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ライフスタイル起業は起業だから、つまりベンチャーということなのか?そんな風に思う方もいると思います。

起業=ベンチャーというイメージが強い方もいるかもしれませんが、戸田の定義では明らかに異なるものです。

どんな点が異なるのか、一つずつ見ていきたいと思います。
1.商品やサービスの新規性が異なる
ベンチャー企業は、多くの場合、今まで世間になかったような新しい商品やサービスを創り出すことで世の中に価値を提供しようとしていきます。一方で、ライフスタイル起業家が始めるビジネスは、必ずしも商品やサービスが新しいものでなくてもかまいません。例えば、カフェを始めるのでも、家庭教師を始めるのでも、自分らしい生き方のための起業だったらそれでよいのです。

2.資金調達の姿勢が異なる

ベンチャー企業は多くの場合、エンジェル投資家やベンチャーキャピタルなどの外部からの出資を得て、資金を投下し一気に事業を拡大しようとします(出資を受けられないベンチャーもたくさんありますが)。ライフスタイル起業家は原則、外部からの資金を入れません。なぜなら、外部から資金を受け入れると自分以外の株主が生まれ、自分の好きなように経営ができなくなるからです。自分らしい生き方の実現を目的とするライフスタイル起業家にとって、このポイントは非常に重要です。

3.中期的なゴールが異なる

ベンチャー企業は早ければ創業から数年で株式上場や事業の売却を目指します。上場は会社の目的達成のための手段であって最終的なゴールではありませんが、それでも多くのベンチャーにとって上場は目指すべき大きな中間ゴールになります。ベンチャー企業に出資する外部の投資家は上場や売却による売却益を収益元にしていますので、これら外部の投資家から出資を受けた時点で上場や売却を目指すことは避けられません。それが嫌なら、株を自分で買い取るか、別の買い手を探してくるしかありません。

ライフスタイル起業は上場も売却も目指しません。株を誰かに売ってしまったら、せっかく作って育てた会社が自分の会社ではなくなってしまうからです。自分が100%コントロールできる会社を経営するからこそ、自分らしい生き方を実現するためのビジネスの仕組みづくりができるのです。

4.成果を測る指標が異なる

ベンチャー企業は株式上場を目指すために利益の拡大を目指します。それが実現したら、今度は市場で株を買ってくれた株主のためにやはり利益を上げていかなければなりません。つまり創業からずっと利益を上げることが会社の成果を測る第一の指標となるのです(ネットベンチャーなどは最初利益度外視でユーザー獲得することがありますが、それも最終的には利益を得るためです)。創業時の目的が「世のため、人のため」であったとしても、やはり株主からは利益を求められます。

ライフスタイル起業では、利益も大事ですが、もっと大事なのは自分らしい生き方ができているかだったり、人生の豊かさだったり、自由な時間だったり、あまり数字で測ることのできないものになります。わかりやすく言うと、「既存の企業を測っていたような評価指標ではライフスタイル起業の価値は測れないし、そうすべきでもない」ということです。

このように、同じ起業するのでも、ベンチャーとライフスタイル起業はその性格が大きく異なります。どちらが優れているとか、どちらが正しいやり方ということはなく、自分がどんな企業を作り、どんな経営をしていきたいのかを選ぶということだと思います。

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